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改訂2版 Ruby逆引きハンドブック

本書は「やりたいこと」から、Rubyの機能を探せる逆引きリファレンスが、バージョン2.3~2.5に対応して改訂しました。圧倒的な情報量で、サンプルも豊富に掲載しています。Ruby開発者なら手元に置いておきたい1冊です。

【改訂2版によせて】

 このたびRuby逆引きハンドブックを改訂する機会に恵まれました。従来Rubyのバージョン1.8から1.9ごろに対応していたものを、2.3から2.5ごろの記述に更新しています。

 内容を読み返してみて、文法など、今日のRubyに繋がる基礎的な考え方は、初版の時点ですでに確立しており、骨格はそこまで変わっていないという印象を受けました。そこで基本的な章立ては従前を踏襲し、また、内容についてもそこまでのリライトをかけずに済んだ部分も多いです。

 とは申しましても、変えたところもあります。新しく増えたクラスやメソッドの解説を必要に応じて追加してあります。逆に減ったクラスもあり(Bignumなど)、これにも対応しないといけませんでした。

 また、Ruby自体よりもその周辺環境の動きが早かった部分があります。Rubygemsは組み込みになり、今ではBundlerの利用が一般的です。このような部分も全般的に現代的な記述に改めました。

 もちろん、サンプルコードは現在のRubyでの動作確認を行っています。執筆時点でアクティブなRubyのバージョンである2.3/2.4/2.5について、動作を確認しました。本書の内容に関しては読者の皆さんが安心してお使いいただけるものと自負しています。

 改訂に際しては出版社を筆頭に著者陣勤務先など、各方面の多大なご尽力が必要でした。お名前を挙げていくことができず、平にご容赦ください。もちろん、内容に瑕疵があれば(あると思いますが)、それはひとえに著者の責に帰すものです。

 

商品名:
改訂2版 Ruby逆引きハンドブック

 

価格:3,820円+税
ISBNコード:978-4-86354-244-0
本のサイズ:A5判/ソフトカバー
著者:卜部昌平、金子雄一郎、泉谷圭祐、伊藤大介、加藤拓也、河野湖々、澤田剛、濱田陽、丸橋得真

目次

CHAPTER 01 Rubyの基礎知識
CHAPTER 02 基本的なツール
CHAPTER 03 Rubyの文法
CHAPTER 04 オブジェクトの基礎
CHAPTER 05 文字列と正規表現
CHAPTER 06 配列とハッシュ
CHAPTER 07 コレクション一般を扱うモジュールEnumerable
CHAPTER 08 数値と範囲
CHAPTER 09 時刻と日付
CHAPTER 10 入出力とファイルの扱い
CHAPTER 11 システムとのインターフェイス
CHAPTER 12 ネットワーク
CHAPTER 13 クラス・モジュール・オブジェクト
CHAPTER 14 マルチスレッドと分散Ruby
CHAPTER 15 ドメイン特化言語(DSL)の構築
CHAPTER 16 プログラムを書いた後の話

著者紹介

●卜部 昌平(うらべ・しょうへい)
株式会社マネーフォワードのフルタイムRubyコミッター。プログラミング言語Rubyコミッター、日本Rubyの会監事。大学院在学中の2008年ごろからRuby開発に携わる。大学院修了後は趣味としてRuby開発を続けるかたわらプログラマーとして数社に勤務。その後2015年よりマネーフォワードにてフルタイムでRuby開発に携わり現職。監訳に『プログラミング言語Ruby』(オライリー刊)。

●金子 雄一郎(かねこ・ゆういちろう)
Rubyコミッター。大学卒業後、大手メーカーで経理業務に従事していたが、RubyやOSSコミュニティに出会い、2014年4月にエンジニアに転職。普段はRailsによるアプリケーション開発をしている。

●泉谷 圭祐(いずみや・けいすけ)
インフラからフロントエンドまで広く浅すぎず取り扱うWebアプリケーションエンジニア。幅広いレイヤーを扱えるスキルとプロダクト開発責任者の経験を活かし、現在はシードラウンドのスタートアップでプロダクト開発全般を担当している。ターミナル中毒でVim以外のテキストエディタが使えないのが最近の悩み。

●伊藤 大介(いとう・だいすけ)
2014年に東京大学にてマネーフォワード代表辻の講演を聞き、人柄と提供プロダクトに感銘を受ける。2015年にマネーフォワードでのインターンを開始。「MFクラウド経費」の立ち上げを経験し、当初からプロダクトオーナーを務める黒田と出会う。2016年4月にマネーフォワードに新卒入社し、「MFクラウド会計」「MFクラウド経費」の開発を担当。

●加藤 拓也(かとう・たくや)
大学卒業後、某SFAパッケージベンダーに入社し開発業務に従事。Rubyの楽しさを知りRubyを使った仕事をするため、ベンチャー企業に転職し、エンジニア1名体制でRailsを用いて複数のサービスの開発と運用を行う。2015年8月にマネーフォワードへ入社し、主にMFクラウド側のプロダクト開発を担当。趣味でもWebサービスを開発し運用している。

●河野 湖々(かわの・ここ)
高校生の頃からプログラミングを学び始め、複数の企業でRubyを使ったインターン経験を積む。2017年に高校卒業後同年4月にマネーフォワードに新卒入社し、サービス基盤となるアカウントアグリゲーション技術の開発に従事している。

●澤田 剛(さわだ・つよし)
言語学博士。大学では理学部を目指すも、農学部に入学。在学中に言語学に興味を持ち、大学院からは言語学が専門。博士論文執筆の際にWord、LaTeXに不満を感じ、自分専用のマークアップ言語とそのエディタを開発するため、簡単に学べるプログラミング言語としてRubyを使うようになったが、その魅力にはまってしまった。マネーフォワードに入って初めてRailsに触った。

●濱田 陽(はまだ・あきら)
2009年に大学卒業後、組み込みソフトウェアやWebアプリケーションなど、さまざまな分野の開発業務を経験。2013年より教育系スタートアップの株式会社シェアウィズに参画。Ruby on Railsを使用した多数のWebアプリケーションの開発全般を担当しつつ、開発フローの改善や新規サービスの立ち上げにも従事。2016年12月にマネーフォワードに入社し、サーバーサイドエンジニアとして主にMFクラウド請求書の開発を担当。

●丸橋 得真(まるはし・えるま)
Rubyとテニスが大好きなエンジニア。創業期のマネーフォワードに飛び込み、エンジニア兼プロダクトオーナーとしてプロダクトの立ち上げから運用まで幅広く従事。2才の息子のデジタルネイティブさに日々驚愕している。

●株式会社マネーフォワード
2012年5月に設立。「お金を前へ。人生をもっと前へ。」というミッションを掲げ、すべての人のお金の課題解決を目指すFintech企業。自動家計簿・資産管理サービス『マネーフォワード』や、ビジネス向けのクラウドサービス『MFクラウドシリーズ』などをRuby on Railsで開発し提供。2016年からは「フルタイムRubyコミッター」を採用し、Rubyの発展をサポートしている。2017年9月に東京証券取引所マザーズ市場に上場。

担当編集者から

大好評いただいた「Ruby逆引きハンドブック」が、バージョン2.3〜2.5に対応して改訂しました! 改訂にあたっては株式会社マネーフォワードの方に執筆いただきました。ぜひ、手元に置いてページをめくってください。(吉成)

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