池田 ローラ(LORA IKEDA)
1991年入社/犬(ケン)ブリッジ大学 シエスタ学部卒
正社員第一号として、華々しくデビュー。広報部の部長(最近、係長から昇進)
セラピー技術と早食いにかけては社内No.1の腕を持つ。2006年9月には長寿と会社犬としての功績で、新潟市から表彰された。

趣味:シエスタ(昼寝)と散歩
好きな食べ物:キュウリ、骨付き肉、おじや、お菓子、蕎麦、パン、キャベツの芯、りんご、氷の塊、牛乳・・・要するに食い物は何でも食う。しかし、最近はダイエットのため、ドッグフードのみ。
理想の異性を芸能人にたとえると:名犬ラッシー
特技:子供とお年寄りとすぐ仲良くなる。人の好き嫌いがない。誰でも愛せる。

こんな仕事やってます

 セキュリティ部の部長として、会社の警備にあたる。また、会社の連中が作る本の中に登場する「アインシュタイン博士」という天才犬のモデルでもある。また、頑張っているスタッフ達にしばしの笑いと安らぎを与える「セラピードッグ」としての活動もやっている。

 先日、テレビ東京の「ポチタマ」という番組からオファーがあり、「会社犬」というテーマで取材を受けた。放映の後、全国から何通ものファンレターが届き、何だかこそばゆかった。会社のスタッフや取引先の人達が喜んでくれたので、まぁ、テレビ出演も悪くなかったかなと思っている今日この頃だ。右の写真はそのときの一場面だ。

こんなドジをやってもうた

 ない。小生はドジを踏まない。何年か前の大雨のときに川に落ちたという逸話があるようだが、あれはお調子者の龍之介が、自らの手柄話をねつ造して「いい人」を印象づけようとした結果のガセネタである。あれは暑くて寝苦しかったから、川でひと泳ぎしていただけである。犬かきの日本記録を持っている小生がおぼれる訳がない。

この会社に来た理由(ある意味、出生の秘密)

  1. 1991年7月(折しもこの月にC&R研究所が設立された)、新潟市の阿賀野川の近くのサラリーマンの家に住む柴犬親子の小屋に、6人(正確には6匹だが)が一度に生まれる。小生はその末っ子(他の兄弟は茶色なのになぜか小生だけ黒い色)だ。

  2. 5人の兄貴達は母親の乳房を独占して、たっぷり飲み丸々と太るが、末っ子の小生は母親の乳房をなかなかくわえさせてもらえず、とうとうガリガリに痩せて栄養失調状態になる。

  3. 兄弟のうち、一郎と三郎の2人だけはもらい手が決まったが、このままもらい手がなければ残りの4人は、週末には阿賀野川に投げ捨てられることが決定される。かなり残酷な話しだが、野良犬を増やさないために昔はこんなことがよく行われていたそうだ。

  4. 兄弟の中で誰にもらい手が現れるかということで騒然とした論争が行われる。当然、「栄養失調のローラは、絶対にもらい手が現れないだろう」ということになり、真っ先に阿賀野川に捨てられるのは小生だと言う意見が兄弟の中で主流を占めるに至る。

  5. そして、いよいよ運命の週末を迎えたその金曜日の午後、口ひげをはやした何だか怪しげな男と小学1年生くらいの女の子が通りすがりに、「わ〜、カワイイ〜」などと人の気も知らずに呑気なことを言いながら、犬小屋に近づいてくる。小生は本能的に「いたいけで」「カワイイ」ように見えるポーズをとった。この人間達のかわいいもの大好き・小さいものをかわいがるという習性は、父と母から聞いていたので、さっそく試してみた訳だ。

  6. これが後にご主人となる池田龍之介との初対面だ。ところが後で聞くところによると、この男は本当はゴールデンレトリバーという豪奢でリッチな雰囲気のある犬を飼う予定だったが、娘の気まぐれにつき合って仕方なく立ち寄っただけだったらしい。動物愛護の自覚がないというか何というか、とんだ西洋かぶれである。
     そのくせ、後年、小生のおかげでテレビに出演したときには、この男は「命の大切さを教えるために、娘を説得して捨て犬を飼うことにした」などと、さも得意げに大嘘をしゃべっているのである。残念ながら番組の趣旨と違うため、そういうデタラメな発言の98%はカットされていた。まぁ、自業自得ってところである。

  7. その後、兄たちがどうなったかは知らない。いずれにせよ、何だかいい加減でお調子者の新しいご主人とつき合いが始まった。ちなみに「ローラ(LORA)」という名前は、ご主人が放浪中にフランスのボルドーで葡萄酒作りを手伝っていた農家で飼われていた犬の名前をもらったそうだ。これまた何とも安直な発想の男である。
  8. ※ちなみに「LORA」とはバスク語(スペイン北部で使われていた伝統的な言語)で「花が咲く」という美しい意味を持った言葉だそうです。

  9. あれから約15年、その後は呑気に暮らしながら現在に至る。小生が登場する書籍は数知れず、ファンレターも結構多い。嬉しい。読者の皆様も是非、ファンレターを送って欲しい。

 

この仕事を選んで良かったと感じるとき

 仕事中に昼寝をしているとき。仕事中にスタッフに遊んでもらえるとき。あいつら、結構良い奴だなぁ、とときどき感謝している。

私が熱くなってしまうもの

 何と言っても、祭りである。祭りには「なんだか怪しげ」「人が多くて騒がしい」「なんだか危ない」「子供も楽しめる」「メインイベントがある」という5大要素が欠かせない。この中のどの要素が欠けていても、祭りは盛り上がらない。小生の祭り好きは、近所でも有名なわけだが、これまでは岸和田だんじり祭・松浜祭り・博多の山笠祭り・柏崎のえんま市などで御輿をかついだりしてきた。生来の「引っ込み思案で目立ちたがり屋」という性格は、祭りの時に本領を発揮するわけだ。

 で、つい最近熱くなったのが、スペイン北部の町「パンプローナ」で毎年7月に開かれる「サンフェルミン祭」だ。闘牛用の凶暴な牛(トロ)を町に放って、それを人々が追いかけるというシーンをテレビで見た人も多いだろう。あれは「エンシエロ(牛追い)」というサンフェルミン祭のメインイベントだ。むちゃくちゃ怖いが、むちゃくちゃエキサイトする・・・・まさに祭りの5大要素がすべて満たされた最高の祭りのひとつといえるだろう。

 毎年、負傷者(時には死者も)がでるのに、この祭りを中止しようなどという発想は、この町の市民はみじんも持たない。むしろ、偉大なる旧ナバラ王国の首都パンプローナの市民達は、この勇者の祭りを心から誇りに思っているのだ。小生はチュロス(ねった小麦粉を油で揚げたお菓子)やチストラ(豚の脂身の割合を多くし、それに香草・香辛料をたっぷりと入れたバスク特産のソーセージ)をかじり、ナバラワインをチビチビ飲みながら、地元の名士や金持ちのマダム達が招待される特別席でエンシエロを見物していたわけだ。(左の写真はバスク在住のRIKAさんより提供いただいたチストラの写真)
 ちなみにナバラ地方は酪農も盛んで、濃厚で味わい深い羊のチーズは絶品だ。だいたいスペイン北部は食べ物が何から何までうまい。(でもこの地の女性達はラテン系民族特有のビア樽の体型にならずに、スマートで美しいのはなぜだろう?)

 今年は、日本から来た歴史上初めての「闘牛士の犬」ということで、地元のテレビ(CANAL4)や新聞(Noticias de NAVARRA)にも取材を受けた。むろん、毎日、闘牛場(Plaza de toros)で午後から行われる闘牛で、華麗なムレタ(赤い布)さばきの技を披露したことは言うまでもない。ムレタを口にくわえたまま、猛牛を顔面すれすれまで近づけてかわす小生が考案した技は、かのエル・セロ(20年前に活躍した伝説的な闘牛士)もなし得なかった技だ。闘牛のあと、小生は牛の肉と骨をもらい、ご満悦の日々を過ごしていたわけだ。どうだ。
 

この道を目指す後輩へのメッセージ

 仕事を楽しめ。シンプルに楽しめ。仕事場をディズニーランドと感じるほど会社を楽しくせよ。人を愛せ。そして自分を愛せ。そして小生に骨をプレゼントしてくれ。