●著者からのメッセージ(日本ぬり絵協会)
◆題材について
葛飾北斎の絵画の中から、ぬり絵に最適な作品を選びました。北斎の作品はすばらしいものが多く、どれを採用するかは、かなり悩みました。まず、おそらくもっとも有名な、赤富士の「凱風快晴」と大波の「神奈川沖浪裏」は外せないと思いました。そのほか、有名なところから、風景、船、鳥、人物、静物をバランスよく選び、さまざまなジャンルを揃えました。すばらしい作品でも、下絵を作成した後で、線が細かすぎて塗るのが大変、という理由でボツにした作品もあります。
◆下絵の作成について
輪郭がはっきりとした単純明快な浮世絵は下絵の線をとりやすかったのですが、細かい作品や肉筆画は大変でした。色の境目を、どの程度、線に置き換えるかという加減によって、塗る際の大変さや、下絵の見た目が変わってきます。あまり線が少な過ぎても、塗るときの色の変えどきがわかりませんし、線が多すぎると「塗るのが難しそう」に見えたり、気持ち悪い感じに見えたりします。あっさりと薄く塗っただけでもきれいに見える程度の線になるように注意して、塗りやすい下絵になるように心がけました。場所によっては薄い線にしたところもあります。
◆ぬり絵を行う際のアドバイス
色鉛筆で塗るのであれば、できるだけ色数の多い色鉛筆を使うと簡単です。原画を見て色鉛筆の先の色と見比べながら、一番近い色を使って塗っていけば、簡単に原画の雰囲気が出ます。ただし、色を混ぜたほうが深みが出るので、その場合は、混ぜたときの結果を考えて色を選ぶとよいでしょう。混ぜて塗る場合は、色数が多くなくてもいいですし、水彩色鉛筆で溶かしながら塗るのもいい雰囲気が出ます。
下絵を印刷して塗るときは、少し茶色っぽい紙に印刷してみるのもお勧めです。古い感じになります。
「水彩7」で塗るときは、いくらでも修正ができるので、はみ出しはあまり気にせず、どんどん塗っていくといいと思います。色を画面に置いてみて、「色が違った」と思ったら、すぐにやり直すといいでしょう。なお、CD-ROMの中の「水彩7の使い方」でも書いてありますが、表示倍率を100%にして塗ると、筆先の大きさと実際に塗られる大きさが一致するので、塗りやすいと思います。