目にやさしい大活字 SUPERサイエンス セラミックス驚異の世界
【本書は、B5判で文字が大きくて読みやすい目にやさしい大活字版です。】
セラミックスは、現代では金属やプラスチックと並ぶ三大構造材の一つとしてさまざまなものに使われています。身近なところでは、陶磁器の食器、コップ、お風呂のタイルなどありますが、自動車排気ガスの有害物質を除くための触媒やパソコンの基板、人工骨・関節、人工歯、あるいは包丁やハサミなどの切削工具など、半導体や自動車、情報通信、産業機械、医療などさまざまな分野で活躍しています。本書では、意外なところで活躍しているセラミックスの基礎知識から構造・性質、ファインセラミックスの応用について科学的に解説します。
目次
●Chapter.1 セラミックスとは?
●Chapter.2 セラミックスの歴史
●Chapter.3 セラミックスの製造法
●Chapter.4 セラミックスの構造
●Chapter.5 セラミックスと結晶
●Chapter.6 セラミックスの性質
●Chapter.7 セラミックスの応用
●Chapter.8 ファインセラミックス
●Chapter.9 将来のセラミックス
著者紹介
●齋藤 勝裕(さいとう・かつひろ)
名古屋工業大学名誉教授、愛知学院大学客員教授。大学に入学以来50年、化学一筋できた超まじめ人間。専門は有機化学から物理化学にわたり、研究テーマは「有機不安定中間体」、「環状付加反応」、「有機光化学」、「有機金属化合物」、「有機電気化学」、「超分子化学」、「有機超伝導体」、「有機半導体」、「有機EL」、「有機色素増感太陽電池」と、気は多い。執筆暦はここ十数年と日は浅いが、出版点数は150冊以上と月刊誌状態である。量子化学から生命化学まで、化学の全領域にわたる。更には金属や毒物の解説、呆れることには化学物質のプロレス中継?まで行っている。あまつさえ化学推理小説にまで広がるなど、犯罪的?と言って良いほど気が多い。その上、電波メディアで化学物質の解説を行うなど頼まれると断れない性格である。著書に、「SUPERサイエンス 身近に潜む食卓の危険物」「SUPERサイエンス 人類を救う農業の科学」「SUPERサイエンス 貴金属の知られざる科学」「SUPERサイエンス 知られざる金属の不思議」「SUPERサイエンス レアメタル・レアアースの驚くべき能力」「SUPERサイエンス 世界を変える電池の科学」「SUPERサイエンス 意外と知らないお酒の科学」「SUPERサイエンス プラスチック知られざる世界」「SUPERサイエンス 人類が手に入れた地球のエネルギー」「SUPERサイエンス 分子集合体の科学」「SUPERサイエンス 分子マシン驚異の世界」「SUPERサイエンス 火災と消防の科学」「SUPERサイエンス 戦争と平和のテクノロジー」「SUPERサイエンス 「毒」と「薬」の不思議な関係」「SUPERサイエンス 身近に潜む危ない化学反応」「SUPERサイエンス 爆発の仕組みを化学する」「SUPERサイエンス 脳を惑わす薬物とくすり」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿1 創られたデータ」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿2 殺意の卒業旅行」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿3 忘れ得ぬ想い」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿4 美貌の行方」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿5[新潟編] 撤退の代償」「サイエンスミステリー 亜澄錬太郎の事件簿6[東海編] 捏造の連鎖」(C&R研究所)がある。
担当編集者から
ごはんを食べる食器はもちろん包丁やハサミなど私たちが毎日よく使うものにもセラミックス製品がたくさんあります。硬くて丈夫なイメージがありますが、科学的に改良したやわらかいセラミックスも開発されています。将来的にもさまざまな分野で活躍するセラミックの知識を学んでみてはいかがでしょうか。