SUPERサイエンス 五感を騙す錯覚の科学
人間の目・耳・舌・鼻・皮膚は多くの情報収集と分析をしますが、時に騙されもします。これが「錯覚」という現象です。本書では視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触覚の5種類の感覚器官の仕組みから錯覚を起こす原因、医療への活用など錯覚のメカニズムについて科学的にわかりやすく解説します。
目次
●Chapter.1 錯覚とは
●Chapter.2 感覚器官のメカニズム
●Chapter.3 視覚の錯覚
●Chapter.4 だまし絵の錯覚
●Chapter.5 味覚の錯覚
●Chapter.6 嗅覚の錯覚
●Chapter.7 触覚の錯覚
●Chapter.8 聴覚の錯覚
著者紹介
名古屋工業大学名誉教授、愛知学院大学客員教授。大学に入学以来50年、化学一筋できた超まじめ人間。専門は有機化学から物理化学にわたり、研究テーマは「有機不安定中間体」、「環状付加反応」、「有機光化学」、「有機金属化合物」、「有機電気化学」、「超分子化学」、「有機超伝導体」、「有機半導体」、「有機EL」、「有機色素増感太陽電池」と、気は多い。執筆暦はここ十数年と日は浅いが、出版点数は150冊以上と月刊誌状態である。量子化学から生命化学まで、化学の全領域にわたる。
担当編集者から
雲の形が顔に見えたり、シミの形が動物や虫に見えたりと日常の中でも私たちは錯覚を起こしています。このように人間の感覚器官は意外と間違いを起こしやすい仕組みでできています。本書では、気候的な原因の錯覚から身体の感覚的要因の錯覚、だまし絵の錯視までさまざまな錯覚現象を解説しています。