BlenderユーザーのためのPython入門
本書はBlender上でプログラミング言語Pythonをスクリプティングして、プログラムでオブジェクトを作成したり編集したりアニメーションしたりする方法を解説しています。
Pythonは世界で最も人気のあるプログラミング言語の1つで、たくさんのプログラマーがいて、参考サイトや入門書が多数存在します。ただ、BlenderユーザーでPythonもできる人は多くはないかもしれません。そこで本書では作例を見ながら、新たなPythonの文法が出てくるたびに文法も解説しています。そのため、無理なくスクリプトを書くことができます。
最近ではUnityやUnreal Engineなどのゲームエンジンが無料でも使えるようになり、低レイヤーからプログラミングしていかなくても比較的容易に3Dゲームが作れてしまいます。ただし、3DCGを描くのは依然として大変なままです。
そこで無料のBlenderは3DCGを描くのに大変強力な武器になるでしょう。さらにPythonでスクリプトも書けたらそのBlenderをより効率的に作業することができます。たとえば、本書の作例の1つだと、ランダムに移動した地面の頂点の位置に木を複製して簡単に林を作ることができます。
本書のターゲットはBlenderユーザー全員です。すべてのBlenderユーザーがPythonを書けるようになることを願います。
目次
CHAPTER 01 BlenderとPythonについて
CHAPTER 02 Blenderのインストールについて
CHAPTER 03 さまざまなデータの表示について
CHAPTER 04 データの作成や編集について
CHAPTER 05 シンプルな実践的スクリプト
CHAPTER 06 パネルやダイアログなどのUI
CHAPTER 07 毛の生成UI
CHAPTER 08 MQOファイルの書き出し
CHAPTER 09 MQOファイルの読み込み
CHAPTER 10 モジュール化
著者紹介
大西 武(おおにし・たけし)
1975年香川県生まれ。
大阪大学経済学部経営学科中退。
(株)カーコンサルタント大西で役員を務める。
コンピュータ書20冊以上や一般書を商業出版。
ドコモ「MEDIAS W アプリ開発コンテスト」グランプリや、Microsoft「Windows Vistaソフトウェアコンテスト」大賞など、全国区のコンテストに20回以上入賞するクリエイター。
オリジナルの間違い探し「3Dクイズ」が全国放送のTVで約10回出題されたり、「デジスタ」などでも自作作品が放送される。
約20言語使えるプログラミングをしたり、3DCGなどの絵を描いたり、アコギなどで演奏作詞作曲したりするのが趣味。
絵本を目指して3Dクイズを思いついたように、さまざまなことにチャレンジしてセレンディピティを生み出したい。
◆ホームページ
https://vexil.jp/
◆Twitter
https://twitter.com/Roxigao
「主な著書」
『Pythonではじめる3Dツール開発』(シーアンドアール研究所)
『OpenGL ESを使ったAndroid 2D/3Dゲームプログラミング』(秀和システム)
『HTML5+JavaScript+CSS+WebGLによる3D Webコンテンツ制作』(秀和システム)
『3D IQ間違い探し』(主婦の友社)
『Python3 3Dゲームプログラミング』(工学社)
『ゲーム開発ではじめるPython3』(工学社)
担当編集者から
本書ではBlenderをPythonで操作する方法を解説しています。作例をとおして解説しているので理解しやすい内容になっています。(吉成)